文科省「国民の読書推進に関する協力者会議」報告書公表、司書教諭の専任化等を提言

 文部科学省は9月2日、国民の読書推進に関する協力者会議の報告書「人の、地域の、日本の未来を育てる読書環境の実現のために」を公表した。これは、国民読書年の取り組みの一環として2010年7月に同省に設置された「国民の読書推進に関する協力者会議」が検討してきた、国民の読書の現状・課題、読書への意識を高める方策などについてまとめたもの。
 報告書では、学校での読書の現状として、改正学校教育法や新学習指導要領で「読書」や「言語活動」の充実が求められるなど読書の重要性に対する理解が進んでいる一方、司書教諭・学校図書館担当職員(学校司書)の配置や学校図書館図書標準の達成率には課題が残ると指摘している。
 今後の方策として、司書教諭の全校配置・専任化、及び学校司書の配置・常勤化の推進を提言している。また、教員養成では読書力向上、図書館活用教育の向上を図るために「読書教育」、「図書館活用教育」等の導入も提言している。

報告書は文部科学省ホームページからダウンロードできる
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/09/1310715.htm

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