青少年読書感想文全国コンクール

第66回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書【書影・改題付き一覧】

小学校低学年の部  ▼小学校中学年の部  ▼小学校高学年の部
中学校の部  ▼高等学校の部

【印刷用データ】
印刷用リスト(モノクロ・片面)
チラシ(カラー・両面) 

小学校低学年の部
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山のちょうじょうの木のてっぺん
最上一平/作 有田奈央/絵
新日本出版社
本体価格1300円  ISBN978-4-406-06374-6
にしやんといがらしくん。二人は幼稚園のときからの友だちだ。いがらしくんは鼻の穴に豆を入れた「はなまめ伝説」がある。にしやんはすぐ泣きよわっちい。
ある日、元気のないにしやんに声をかけたいがらしくん。にしやんの家の犬のごんすけが病気と老衰で死にそうなことを知る。学校帰り、ごんすけが心配なにしやんが走り出し、二人はにしやんの家まで走った。「ごんすけは いつ 死ぬの?」最初はにしやんの気持ちがわからない、いがらしくんだったが......。
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おれ、よびだしになる
中川ひろたか/文 石川えりこ/絵
アリス館
本体価格1400円  ISBN978-4-7520-0908-5
大好きな相撲の「呼出し」になりたいと思っている男の子。相撲をテレビ観戦するだけではなく、大相撲見物や相撲部屋へも何度も連れて行ってもらい、呼出しさんとも知り合いになって、呼出しになる夢を大きく膨らませていく。中学を卒業するとすぐ相撲部屋に入門し、はりきって修行を始める。
夢に向かって進む少年の姿と、相撲の取組前の「よびあげ」だけでなく、土俵作りやふれ太鼓など「呼出し」のさまざまな仕事や相撲部屋の生活を描く。
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タヌキのきょうしつ
山下明生/作 長谷川義史/絵
あかね書房
本体価格1100円  ISBN978-4-251-00553-3
広島に初めて小学校ができた頃、タヌキも夜の学校で一生懸命勉強をしていた。人間たちは見て見ないふりをするが、いつしかうわさは広がり、タヌキたちは、しかたなく校庭のクロガネモチの木の根元の洞穴で学ぶようになる。
時は過ぎ、戦争が始まり、タヌキの姿も見えなくなる。広島への原爆投下、そして復興を経て、タヌキの子どもたちが再び姿を見せた。ほのぼのとしたタヌキの姿から平和の尊さが伝わり、広島の歴史を見つめることができる。
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ながーい5ふん みじかい5ふん
リズ・ガートン・スキャンロン,オードリー・ヴァーニック/文 オリヴィエ・タレック/絵 木坂涼/訳
光村教育図書
本体価格1400円  ISBN978-4-89572-246-9
待っている時間のなんて長いこと。でも、楽しい時間はあっという間だ。同じ時間なのになんでこんなに違うのだろう。パパはいつも「あと5分」っていう。パパだけじゃない。大人はちょっとの時間を「5分」っていうんだ。でも、ぼくにはとても長い。大人とぼくの「5分」は違うのかな。
パパとママとぼくの一日。朝から夜までの「5分」を、ぼくの感じ方で書いてみた。どうだろう。みんなはぼくと同じ「5分」かな?
小学校中学年の部
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青いあいつがやってきた!?
松井ラフ/作 大野八生/絵
文研出版
本体価格1300円  ISBN978-4-580-82387-7
4年生の6月、両親の夢のマイホームへの引っ越しから2週間、自分は「ひとりでいるのが好きな、おとなしい」転校生となっていた。父は転勤、母は働き始め、「明日はせっかくの土曜日なのに、つまんないなー......」とサトシが星空を見上げてつぶやくと、流れ星⁉
翌朝「よおっ!」と現れたのは青色のカッパ? なんと1日サトシと過ごすミッションで、断るにはすみかを探して連れて行くしかないという。不思議な1日の出来事を通して、サトシは自分らしさを取り戻していく。
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ねこと王さま
ニック・シャラット/作・絵 市田泉/訳
徳間書店
本体価格1600円  ISBN978-4-19-865003-2
少し昔、王様は友だちの猫と召使いたちとお城で暮らしていた。ある日、ドラゴンにお城を焼かれ、猫と一緒に町で暮らすことになる。お城でも王様のために働いていた猫は新しい家でも大活躍。王様が望むことを知恵と工夫でかなえていく。王様としての仕事しかできなかった王様はできることを増やし、隣の家族とも仲良くなる。
のんびりした王様と、王様思いで賢い猫の愉快な物語。イギリス人の作者による、2階建てバスや街並みの挿し絵も楽しめる。
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ポリぶくろ、1まい、すてた
ミランダ・ポール/文 エリザベス・ズーノン/絵 藤田千枝/訳
さ ・ え ・ ら 書 房
本体価格1500円  ISBN978-4-378-04147-6
アイサトは、便利なポリ袋を1枚地面に捨てた。村のみんながポリ袋を捨てていくうちに、道いっぱいにゴミの山がひろがった。人間が捨てたポリ袋を食べてしまったヤギたちが、命を落とす。なんとかしなければ。アイサトは、この問題を解決するポリ袋のリサイクルの計画を考える。
笑いものにする人たちがいる中でも協力して、ゴミ問題に立ち向かう。アフリカのガンビア共和国にあるンジャウ村の実話である。
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北極と南極の「へぇ~」くらべてわかる地球のこと
中山由美/文・写真
学研プラス
本体価格1400円  ISBN978-4-05-204698-8
著者は朝日新聞の記者として南極観測越冬隊に参加し、北極への取材も体験している。「南極と北極、寒いのはどっち?」「氷の量は、どっちが多いかな?」等、北極と南極の違いについてクイズ形式で問う。そこから分かる地球環境の変化についての解説から、極地を知ることで、地球の今と昔が分かり、未来について考える機会を与えてくれる。
地上最大の肉食動物ホッキョクグマ、南極のペンギンたちなど、極地に棲む様々な動物を自身が撮影した、動物記も興味深い。
小学校高学年の部
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ヒロシマ 消えたかぞく
指田和/著 鈴木六郎/写真
ポプラ社
本体価格1650円  ISBN978-4-591-16313-9
広島平和記念資料館に展示されていたアルバム。そこには床屋の鈴木六郎さんが撮影した家族の写真がていねいにレイアウトされていた。
写真には子どもたちのはじける笑顔や可愛がっていた動物たちなど、日々の暮らしや町の風景が写し出され、愛情にあふれていた。ところが、この家族は原爆で一家全滅したという。
原爆投下の前に六郎さんが兄に託したアルバム。ヒロシマの消えた家族の写真を通して「思い」を伝える。
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るな 珊瑚 さんご
上條さなえ/著
講談社
本体価格1400円  ISBN978-4-06-516222-4
主人公の名前は珊瑚。「沖縄はな、戦後、血と涙とさんごしょうの上にできた島といってもいいくらい、ひさんな戦争を経験したからよ。県民の四人に一人が死んでな。だから、『さんご』は、ぴったりと思ったんや。」祖母の言葉である。
沖縄に暮らす子どもたちが、沖縄の悲しい歴史を知り、米軍基地と共に生活している現状に気づいて成長する様子が、珊瑚の日記の形で語られる。転校生の月へのあこがれ、自分の課題や未来への希望も素直な言葉で書かれている。
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飛ぶための百歩
ジュゼッペ・フェスタ/作 杉本あり/訳
岩崎書店
本体価格1400円  ISBN978-4-265-86029-6
環境教育にも携わるイタリア人作家、ジュゼッペ・フェスタの作品。動物と山を愛する目の見えない少年と、実際に出会ったことから書かれた。
幼い時に失明した少年、ルーチョは、叔母のベアと山歩きをするのが大好き。ある夏、山小屋で出会った少女、キアーラとワシのヒナを見に行くことになる。しかしそのヒナを、2人組の密猟者が狙っていて......。
自立を願う2人の成長と、五感を大切にすることで得られる喜びを描く。
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風を切って走りたい!:夢をかなえるバリアフリー自転車
高橋うらら/著
金の星社
本体価格1400円  ISBN978-4-323-06096-5
「自転車に乗って自由に楽に出かけたい」という思いを体の不自由な人こそもっている。誰でも乗れるバリアフリーな自転車。どこかで誰か作ってくれないだろうか。そんな夢をかなえてくれる人、それが堀田健一さんである。
夢の実現は簡単ではない。体がどんな状態でも乗れる自転車は完全なオーダーメイドであり苦労の連続だ。でも、堀田さんは、みんなの笑顔のために決してあきらめなかった。仕事とはどんなことかも、伝えてくれる。
中学校の部
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天使のにもつ
いとうみく/著 丹下京子/絵
童心社
本体価格1300円  ISBN978-4-494-02055-3
風汰は中学2年生。職場体験の希望先が最後まで決まらずにいたが、最終的に軽いノリで選んだのは地元の「エンジェル保育園」だった。
ちょんまげ姿の奇抜ないでたちで職場体験に臨む風汰。慣れないことの連続だが、子どもたちと向き合う中でいつの間にか園の人気者となり、欠かせない存在となってゆく......。
等身大の日常の中で、みずみずしい感性とほっこりとした温かさが描かれる少年の成長物語。
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11番目の取引
アリッサ・ホリングスワース/作 もりうちすみこ/訳
鈴木出版
本体価格1600円  ISBN978-4-7902-3356-5
アフガニスタンからの難民のサミは祖父と米国で2人暮らし。ある日、2人の生活を支える伝統楽器ルバーブを泥棒に奪われ、楽器店に売り飛ばされた。700ドルあれば買い戻せる。ただし期限はわずか4週間。サミは友だちの助けを借り、キーホルダーを元手に物々交換の「取引」を重ね、お金をためる。その間にも、故郷での過酷な体験の記憶が突然、サミを襲う。
果たしてサミはお金を用意できるのか。「11番目の取引」とは。
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平和のバトン:広島の高校生たちが描いた 8月6日の記憶
弓狩匡純/著
くもん出版
本体価格1500円  ISBN978-4-7743-2777-8
4組の被爆証言者とその内容を絵画で表現する高校生のエピソードで構成されている。この活動は、「次世代と描く原爆の絵」プロジェクトとして、2007年に始まった。広島市の基町高校で学ぶ生徒が、74年前の被爆の「記憶」を丁寧に聞き取り、卓越した描写力と表現力で「記録」として1年をかけて1枚、絵に残してきた。
絵画の制作過程で得られた高校生の心の動きを通して、次世代の子どもたちに戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えてくれる。
高等学校の部
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廉太郎ノオト
谷津矢車/著
中央公論新社
本体価格1750円  ISBN978-4-12-005231-6
明治時代の音楽家・瀧廉太郎は姉の影響で幼いころから琴の音に親しみ、反対する父を説得して上野の東京音楽学校に進んだ。
そこで個性的な教授陣や友人たちと出会い、切磋琢磨しながら音楽の腕前を競う。ドイツ留学の機会も与えられ、順風満帆と思われた廉太郎は、ある日体調の異変に気づく──。
西洋音楽が根づく以前の日本で、新しい音楽を模索する廉太郎の短い生涯をみずみずしく描く。
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フラミンゴボーイ
マイケル・モーパーゴ/作 杉田七重/訳
小学館
本体価格1500円  ISBN978-4-09-290627-3
少数民族「ロマ」の少女ケジアは両親とともに幌馬車に住み、祭りの開かれる村々を回る移動メリーゴーラウンドで暮らしを立てていた。
町外れの農場に住むロレンゾは話すことに困難があったが、不思議なしかたで動物たちと心を通わせ、動物を癒やす力を持っていた。
ナチスが猛威をふるう第二次世界大戦下。フラミンゴの群れが舞うフランス南部の美しい自然を背景に、ロレンゾとケジアは兄妹のように友情を深めていく。
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キャパとゲルダ:ふたりの戦場カメラマン
マーク・アロンソン,マリナ・ブドーズ/著 原田勝/訳
あすなろ書房
本体価格1800円  ISBN978-4-7515-2941-6
時代は第二次世界大戦の前夜、大国の代理戦争に民衆が巻き込まれたスペイン内戦。その不条理をレンズを通して見つめ、戦場に生きる人々の物語を写し取ったロバート・キャパとゲルダ・タローは、報道写真の世界に新しい風を吹き込んだ。
ふたりは、迫害を逃れて互いに亡命の身を支え合う恋人であり、自由と平等の理想実現に燃える同志であり、そして写真の創造性を競い合うライバルでもあった。熱い日々と突然襲いかかる悲劇。豊富な資料と取材で再現する。
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