教えて先輩Q&A-その他

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学校図書館と図書室の違いとは?   ・「利用指導」とは?   ・「伝記」とは?   ・「絵本」とは?
「昔話絵本」とは?〈その1〉 そもそも何が昔話?   ・「昔話絵本」とは?〈その2〉 これは創作?昔話?
図書の廃棄は、毎年必要?   ・蔵書点検はなぜ大切?
1クラス分購入した辞典の管理・買い替えは?   ・破れてしまった本を返却するときは?
"本のおそうじ"が手軽にできる方法は?   ・奥付から読み取れること   ・置きっぱなしの学級文庫
必要な館内表示   ・学校図書館に名前を付けてもいいのですか?
学校図書館の装飾。どの程度が適切?   ・人気のキャラクターを館内装飾として掲示してもいいですか?
カバーのない図書があるけれど?   ・バーコードを貼る位置は?
地震への備え、低予算でもできることは?   ・本の日焼け対策は?  ・付録のDVD等の扱いは?
学校ホームページを活用した広報や読書指導。著作権で気を付けることは?
督促のタイミングは?


Q.gif 学校図書館と図書室の違いとは?
ずっと、"図書室"と呼んできましたが、呼び方を変えなくてもよいでしょうか?

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 図書を配架している部屋が1つで、ましてや規模も大きくないので学校図書館と呼ぶほどでもない。それゆえ"図書室"のままでよいと考えることが多いのではないでしょうか。図書室か図書館かは部屋の大きさや蔵書数の違いではありません。「読書」「学習」「情報収集」などの機能、職員、場所を含む名称が"学校図書館"です。
 学校図書館と呼ぶことで、学びのための空間であることの理解を促すこともでき、学習を支える機能を持たせていく第一歩になると言えるかもしれません。学校によっては、"学習情報センター"、"情報メディアセンター"と呼ぶこともあります。大切なことは、単に図書を配架している部屋ではなく、学校図書館として資料の充実、機能の向上を心がけることではないでしょうか。
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Q.gif 「利用指導」とは?
利用指導とは図書の貸出・返却、開館時間など学校図書館のルールやマナーの指導ではないのですか?

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 "学校図書館の使い方"の指導と受け取られがちですが、本来は、"学校図書館の資料の使い方"の指導まで含めて、「利用指導」と言えるのです。子どもたちに学校図書館を活用する力が定着するよう、年間計画を立てて学年ごとに取り組む必要があります。
 まずは年度初めに行うオリエンテーションに、ルールやマナーだけでなく、分類や配架、図書の探し方も加えましょう。参考資料としては『心をつかむオリエンテーション』『学校図書館学びかた指導のワークシート』(全国SLA)があります。全国SLA のWebサイトで「情報・メディアを活用する学び方の指導体系表」も閲覧できます。体系表については『情報を学習につなぐ』(全国SLA)で詳しく解説されていますので、参考にして利用指導を深めてください。
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Q.gif 「伝記」とは?
現在活躍中のスポーツ選手の本は、児童生徒に人気があるので購入しています。過去の人でなくても「伝記」として扱ってよいのでしょうか?
⇒ANSWER⇒⇒⇒
  "何かを成した人"であれば、過去の人でも現代の人でも、伝記として扱います。小学校ではスポーツ選手を7類に分類せず、個人の伝記として289の書架に配架する学校も多いようですから、過去の人と現在活躍中の人気スポーツ選手が個人の伝記の書架に並ぶことになります。
 また、スポーツ選手や音楽家などの伝記がシリーズで刊行されている場合があります。シリーズで一括して配架したくなる気持ちもわかりますが、伝記は一冊ずつ、被伝者の五十音順に配架します。分類が289(個人の伝記)でも7類でも同じです。学校図書館では、そうすることにより、被伝者が一か所にまとまり、探しやすくなります。
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Q.gif 「絵本」とは?
小学校の学校図書館で、絵本だけの空間を作っています。分類するときに絵本として扱うかを迷ってしまう場合があります。
⇒ANSWER⇒⇒⇒
 判型は大きいが文字数が多いもの、文字数が少なくても内容が高度なもの、B6判でも文字の少ないもの、写真がメインのものなどが迷いの対象になるのでしょう。一つの目安として、本の裏表紙に記載されているCコード(日本図書コードの分類コード)の数字の最初の2ケタが87であれば、それは「子ども向きの絵本」であることを示しています。(『絵本と社会』・朝倉書店参照)
 また全国SLAでは、絵本選定基準のなかで、「絵本とは、書籍の形態をもって、絵または絵と文の融合から生まれる芸術であると考える」とし「原則として、絵の比重が形式的にも、内容的にもその半分以上を占めていること。」としています。
【参考】
全国学校図書館協議会絵本選定基準
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Q.gif 「昔話絵本」とは? その1
小学校で昔話の単元のときに、昔話絵本をまとめて置きたいのですが、どんな絵本を昔話と考えたらよいでしょうか?
⇒ANSWER⇒⇒⇒
 いざ昔話を取り出すとなった場合、「民話」「伝説」「神話」などのほか、「グリム童話」「アンデルセン童話」は昔話なのだろうかと迷ってしまうことでしょう。
 「昔話」のひとつの目安は、作者がいないことです。そして副書名にどこどこの民話と入っていたり、再話と書かれているのも昔話の目安といえます。「民話」「伝説」「神話」は、小学校では昔話としてまとめて考えてよいと思います。
 「イソップ物語」「グリム童話」「アラビアンナイト」などは、伝承などを特定の人が集めて書いたものなので昔話と考えますが、「アンデルセン童話」はアンデルセンの創作ですので昔話ではありません。
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Q.gif 「昔話絵本」とは? その2
民話などをベースにしたと思われる絵本は、昔話絵本と考えてよいのでしょうか?
⇒ANSWER⇒⇒⇒
 最近、昔話絵本をシリーズとして刊行する例がみられます。元の話があるにしても、作者が明記され創作性が強い場合は、創作絵本です。また、作者が絵本を創作するときに民話の雰囲気を出したいと考えることがあります。そうした作品は昔話とはしません。『花さき山』などは、これにあたります。反対に、『ももたろう』『いっすんぼうし』など、作者名が書かれているものもありますが、再話と考えられるものは昔話とします。
 コーナーづくりで昔話の絵本を集める際、迷うことも多いでしょう。「よい絵本」(全国SLA)や『読み聞かせABC 改訂版』(東京都子供読書活動推進資料)などのブックガイドで昔話の項目に挙げられている本をみるのも参考になると思います。
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Q.gif 図書の廃棄は毎年必要?
書架から図書があふれていなければ、廃棄はしなくてよいですか?

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 まだ使えそうな図書を捨てるのはもったいない、図書は多いにこしたことがないと考える教員も多く、図書館担当者としては、それなら毎年廃棄しなくてもと考えてしまうかもしれません。しかし、毎年蔵書点検を行うことの大切さ、図書の更新も考え併せ、廃棄は毎年システマティックに行うことをおすすめします。
 まだ使えそうというのは、人によりさまざまですし、本当に使える図書かをはっきりさせることも難しいですので、担当者が一人で廃棄を決めるのではなく、まずは廃棄の基準を成文化して、学内で考え方を共有することから始めましょう。全国SLAの「学校図書館図書廃棄規準」、『その蔵書、使えますか?;図書の更新のすすめ』(全国SLA刊)が参考になります。
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Q.gif 蔵書点検はなぜ大切?
蔵書の有無の確認だけではないのでしょうか。

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 蔵書点検を行うには、まず全校児童・生徒に呼び掛けて、一度図書の返却をしてもらうことになります。最低でも一年に一度、蔵書の有無の確認をするための返却があるということで、借りた本を返さなければならないことを子どもたちに意識付けることになります。同時に図書の傷み具合も確認することも伝えれば、子どもたちは本をていねいに扱わなくてはいけないと思うでしょう。
 図書の点検をするときは、図書を手にとってパラパラとページをめくって、落丁、書き込み、破れはないかなども見ていきます。内容的な確認も、特に地理や統計、科学や医学の本などは情報が古くなっていないかという視点が必要です。点検後、買い換えるもの、除籍にするものなどを見極めることにより、蔵書の更新につながります。
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Q.gif 1クラス分購入した辞典の管理・買い替えは?
廃棄するときに、多量で目立つので躊躇してしまいます。

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 授業で使う目的で、「国語辞典」を1クラス分購入する場合があります。学校図書館で受入れをして、ラベルを貼ってきちんと管理しましょう。気を付けたいのは、学校図書館に置かずに、使用する学年の廊下の書架などに置くケースです。同じ学校司書が継続的に勤務できない学校などでは、そのまま忘れ去られてしまったり、自由に利用させる意図があったとしても、紛失につながりかねません。
 辞典の廃棄について全国SLAの廃棄基準には特に決められた年数の記載がありませんが、改訂により新しい言葉が追加されますので、辞典により異なりますが買い替え期間は10年ほどを見込んでおきます。複数冊で高額になりますが、購入の計画を立てておくことで、気兼ねなく廃棄することができます。
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Q.gif 破れてしまった本を返却するときは?
児童生徒が自分でセロハンテープを貼って修理し、黙って書架に返却してしまう場合があります。

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 自分で破ってしまった場合は言い出しにくいことかもしれませんが、破れてしまった場合も、破れを見つけた場合も、黙って返却するのではなく、担任の先生あるいは学校図書館の司書教諭や学校司書に申し出るよう、事前に伝えておきましょう。年度初めやオリエンテーションの機会に話をするとよいと思います。本の修理には専用のテープを使うことを説明し、セロハンテープを貼らないよう具体的に話しておきます。セロハンテープは劣化してしまいますし厚みがあって仕上がりが美しくなりません。
 館内に、修理が必要な本を入れておく専用の箱を設置しているところでは、児童生徒が返却する際に、黙って本を入れてしまわないよう心くばりしたいものです。
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Q.gif "本のおそうじ"が手軽にできる方法は?
予算も人手もなくて取り掛かれずにいます。

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 図書専用のクリーナー(液体)やブラシなどがあり、装備などの品といっしょに購入して行うことが出来れば一番よいのですが、ここでは手軽に行えるおそうじをご紹介します。
 市販のメラミンスポンジを小さく切って、少しだけ水で湿らせたもので表面をこすり、乾いた布ですぐに拭き取る方法。クリーナーの保管や準備の手間が少なくすみます。天地のほこりを落とすには、歯ブラシ。糊のベタつき、黒ずみには、砂消しゴムや消しゴム、小口などの変色には紙やすりを使ってきれいにすることができます。
 日々の仕事として"本のおそうじ"まで手が回らない場合は、読書週間などのイベント前にボランティアを募集したり、図書委員会として行うなど、まずはきっかけを作ってみましょう。
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Q.gif 奥付から読み取れること
意識的に奥付を見ると、何がわかるのでしょうか?

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 書誌的事項の確定をするのに奥付を見ますが、確定の優先順位は、表題紙→奥付→背表紙→表紙の順で、奥付は優先順位が高く重要です。最近は表紙カバーのデザインをそのまま表題紙に用いる図書も増えていますので、そのような場合は表題紙ではなく、奥付の情報で書誌的事項を確定した方がよいでしょう。
 もともと日本では表題紙よりも奥付に出版情報を記載する習慣がありますので、図書館担当者は奥付をしっかりと見るようにしてください。特に、学習用の図書の場合は責任表示(著者、作者、編者、訳者など)があるということが選書をする上での判断材料にもなりますので注意すべき点です。監修者は直接本文に対して責任は負いません。
 また、ロングセラー図書の奥付からは、発行年、改訂年月日、刷り数などで、今までの発行経過を知ることができます。
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Q.gif 置きっぱなしの学級文庫
教室に、学級文庫として図書が長年置きっぱなしになっていますがよいのでしょうか?

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 学級文庫の図書が、ずっと同じ図書のまま、掃除もされないで棚に並んでいるのは、子どもたちとって好ましい読書環境ではありません。学級文庫も学校図書館で管理し、図書が固定化しないようにしましょう。学校図書館で除籍になった図書を学級文庫に置くという考え方があるようですが、子どもたちに読んでほしい新しい本を配布することが望ましいです。
 新年度を迎える前に、少なくとも1年に1回は図書を回収して、紛失、破損、汚損のチェックと処理をし入れ替える仕組みをつくるところから始めてみることをお勧めします。学級数が多い学校では、全学年一斉に、入れ替えを行うのは大変ですので、夏休み、春休み、冬休みに学年を分けて行う、ボランティアや図書委員と連携して行うなど工夫をして取り組んでください。
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Q.gif 必要な館内表示
子どもたちが自分で図書を探せるようにしたいのですが、どんな館内表示が必要ですか?

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 図書には分類記号と図書記号を示すラベルを貼って、図書の所在(住所)を決め、分類記号順に配架することが前提です。その上で自分で図書を探せる環境を整えるためには、以下の6つの表示は必須と言えるでしょう。

  1. 館内全体の配置と書架の分類が示してある「館内案内図」
  2. 書架の上や側面に付け0類~9類を示すための「書架案内板」
  3. 棚の途中で分類が変わった時に使用する「分類の見出板」。小学校などでは、著者や被伝者の頭文字の五十音順に並べた棚で区切りを示す「見出板」を使用する場合もあります。
  4. 「分類表」
  5. 児童生徒に請求記号の意味を知らせる「ラベルの説明」
  6. 探したい主題の"ことば"から"分類記号"をさがすための「分類相関索引」

2・3は市販品もありますが手作りするのもよいでしょう。
6については、NDC付属の相関索引などを基に、自校でよく探される本の主題を表にして掲示しておくと児童生徒が本を探しやすくなります(「子ども読書県しまね 学校図書館」Webサイトで公開されているものが参考になります)。
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Q.gif 学校図書館に名前を付けてもいいのですか?
親しみやすい名前を付けたいと保護者ボランティアから提案がありました。

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 学校図書館に親しみやすい名前をつけることは、子どもたちに利用される空間にするためのひとつの方法と考えられます。しかし一部の保護者で決めてしまっていいかというと、そこは慎重に考えましょう。新しく名前を付けて学校を挙げて図書館のアピールをすることで利用促進につなげる、あるいは、子どもたちと一緒に名前を考えるイベントを企画するなど、あくまでも学校主導で教育として行うことが望ましいと思います。
 さらには、今までの習慣でどうしても図書室と呼んでしまっていた先生も子どもたちも、自然と"○○図書館"と呼ぶようになれば、学校図書館という意識付けの効果も期待できます。折しも春休み目前。新年度に向けて新たな学校図書館の準備に思いを巡らせてみてください。
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Q.gif 学校図書館の装飾。どの程度が適切?
学校図書館は学習の場なので、飾りつけ過ぎるのは、場にそぐわないのではないですか?

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 館内装飾は、子どもたちを図書館へと誘う手法の一つです。図書館を親しみのある、興味深い場所とするために、子どもたちの興味・関心のあるテーマを取り上げ、華美にならないように変化のある装飾を心がけましょう。図書館の利用をしやすくする装飾、学習への興味関心を喚起する装飾が望ましいと言えます。まずは、図書館利用に必要な掲示物を、親しみやすいデザインで作成してみましょう。
 子どもたちに目にしてほしい標本などの実物の展示や、館内の資料を使って答えを見つけるクイズを作って掲示するなど、工夫してみてください。
 特に小学校は1年生から6年生まで年齢幅を考慮し、幼児向きの装飾にならないようにしたいものです。
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Q.gif 人気のキャラクターを館内装飾として掲示してもいいですか?
学校図書館の利用促進につながると思うのですが。

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 館内装飾によって子どもたちに多く利用される空間にするということは、利用促進の方法の一つとして大切ですが、人気のキャラクターを使うことは、容易なことではありません。
 芸術分野の作品や文学作品等には、その著作者の権利を守るために「著作権」が発生しています。学校図書館の装飾にキャラクターを使用するのにも、著作権者の許諾が必要で、許諾を得るには、出版社等に問い合わせをすることになります。実際にキャラクターを使用している学校図書館がありますが、きちんと許諾を得て使用しています。勝手に使用することは厳禁です。
 学校図書館の担当者には、正しい著作権の知識が求められます。『学校図書館』2018年5月号の著作権特集や、『気になる著作権Q&A』などを参考にして理解を深めてください。
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Q.gif カバーがない図書があるけれど?
紙のカバーをはがしてしまったらしく、無地の表紙になってしまった図書が見受けられます。表紙カバーをはがす習慣があったのでしょうか。

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 かつてはコート用フィルムなどで図書全体を装備することはされていなかったこともあり、学校図書館では、表紙カバーと表紙が同じであるならばという条件で表紙カバーをはがして図書そのものに分類ラベルを貼るということが行われていました。
 表紙カバーは図書の大事な一部、要素です。著者紹介やあらすじなどの情報も得られます。全体をコーティングできない場合、表紙・背表紙部分だけでもコート用フィルムをかける、切りとったそで部分をどこかに貼るなど、表紙カバーを生かすようにしたいものです。
 カラーコピーをして表紙カバーを作るということも見られますが、著作権法上、許諾なしで表紙をコビーすることはできないことを念頭においてください。
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Q.gif バーコードを貼る位置は?
本のどの位置に貼るのがよいか、決まりはあるのでしょうか?

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 正しい位置というのが定められているわけではありません。蔵書点検をする人の立場からすると、バーコードを貼る位置は表紙か裏表紙の下の方で、背表紙に近い位置あるいは真ん中などに貼ってあると作業がしやすいでしょう。本によって位置がまちまちだったりすると作業効率はさがってしまいます。ただ、表紙は損ないたくないので、できれば裏表紙がよいと思います。
 背表紙に近い位置に貼ってあれば、本を立てたまま作業する場合に少しだけ前に抜き出せばよいので楽ですが、蔵書点検で大切なことは、一冊ずつ手に取って、本の状態の確認や中身の点検を行うことでもあるので、本の有無を確認するだけにならないようにいしたいものです。
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Q.gif 地震への備え、低予算でもできることは?
すぐに取り掛かれること、低予算で、安全性がある程度確保できる対策はありますか?

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 備えの第一歩としてまずは、書架が転倒したり、動いたりしないよう固定することは基本です。防災管理の意識が高まりつつある昨今、書架を天井に固定し、さらに書架間も上部で連結するといった大規模な工事や本の落下を防止するよう棚が作動する書架などもありますが、そこまでの対策は望めない場合も、できる範囲で固定しましょう。高い書架の最上段には本を配架しないという配慮もあるといいと思います。
 図書館用の地震対策用品の活用は比較的低予算でできる対応策の一つです。たとえば「落下防止シート」。棚板の面に直接貼るもの(何度でも貼り直せる)で、図書委員会の児童でも十分作業できます。落下の危険度が高い上段に貼り、最下段には貼らず、 その他の段には「落下防止テープ」(棚板の手前に貼る幅の細いもの)を使用するなど工夫次第で予算を押さえられます。使用している学校によると「本が取り出しにくい」との声があるようですが、安全優先と考えてほしいものです。
 棚の手前ギリギリに本を揃えると見た目は美しいのですが、少し後ろへ下げて配架するのも落下予防策になるのではないでしょうか。書棚に並んでいる本をブックエンドで押さえることも落下防止効果があります。
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Q.gif 本の日焼け対策は?
書架移動など、大掛かりなことができない場合、よい方法がありますか?

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 窓からの直射日光によって、書架の本の背表紙の退色、背文字が消えるなどの劣化が生じます。書架の配置を考えたいところですが、カーテンを取り付けたり窓に遮光効果のあるフィルムを貼ったりすることで、ある程度の対応策になります。
 フィルムを貼る場合は、一人で作業するのではなく、数人で息を合わせて作業することで、空気が入りにくくなり、仕上がりがよくなります。
 作業時期は、梅雨、台風などの雨の時期や高温になる時期(フィルムがのびてしまうので)は避けることをお勧めします。耐用年数は、品質にもよりますが3年くらいです。貼り替えることを考えて予算を組んでおくことも大切です。
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Q.gif 付録のDVD等の扱いは?
CDやCD-ROM、DVDなどが付録として付いている場合、本と一緒に貸出してよいですか?

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 音声だけのものと動画とで区別する必要があります。著作権法第38条で、営利目的ではない場合、著作物を貸出すことができると規定していますが、映画を除くとされているからです。
 CD、DVDなど媒体にかかわらず、動画が含まれていなければ、許諾なしで貸出しできます。音楽CDなども許諾なしで貸出しできます。詳しくは、『気になる著作権Q&A:学校図書館の活性化を図る増補改訂版』(全国SLA刊)をご参照ください。
動画でも貸出しを認める文言が明記されているものもあります。その場合は許諾なしで貸出しできますが、破損など扱いの不や本により対応を変える難しさもありますので館内のみの閲覧を考えられてよいでしょう。
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Q.gif 学校ホームページを活用した広報や読書指導。著作権で気を付けることは?
おすすめ本の紹介や読み聞かせ動画などを学校ホームページに載せてもいいのでしょうか? 著作権に関してどんな点に気を付ければいいですか?

⇒ANSWER⇒⇒⇒
コロナ禍による休校措置、GIGAスクール構想による一人一台端末の配備などによって、学校ホームページや学習管理システムを利用した学習支援の試みが進んでいます。学校図書館がかかわる活動としては、下記のようなことが考えられます。

●本の表紙写真が載っている図書館だよりをホームページに載せてもいい?
⇒⇒「図書館だより」に表紙画像を載せる場合には、画像の著作権について留意する必要があります。原則は、著作権者の許諾を得る必要がありますが、表紙画像を自館にある本から直接撮影し、紙の場合には、50㎠以内、インターネットで送信する場合には画素数が32,400以下(プロテクト無し)で載せるのであれば許諾を得ずに掲載することができます(著作権法第47条の2)。それ以上の大きさの場合には、許諾が必要です。

●図書館の展示コーナーの写真をホームページに載せてもいい?
⇒⇒新着図書やお薦めの本、その時期に合わせた学習に役立つ本等の展示。そのコーナーを写真で撮ると、同時にそれらの本の表紙も写ってしまいます。
 本の表紙はほとんどが美術の著作物ですので、本来ならば許諾を得る必要があります。しかし、写真の目的が、コーナーに関する情報提供等(例えば展示位置、展示方法等の情報を知らせるもの)であり、それに伴って本の表紙が写り込んでしまう場合、その本は付随物となります。そこで、コーナーの写真をホームページに載せるすることに許諾は必要ありません(法第30条の2)。
 ただし、特定の本の表紙が著しく大きく写っている場合には、付随物と見なされずに許諾が必要になる場合もあります。

●読み聞かせ動画をWEB上で見れるようにしてもいい?
⇒⇒読み聞かせを撮影し、その動画を学校の児童生徒がいつでも視聴できるように学校のホームページに載せるには、著作権者の許諾を得る必要があります。
 学校が「公衆送信補償金制度」(▼詳しくはこちらのページをご覧下さい)に加入している場合には、授業の過程として、授業を受けるクラスの児童生徒だけが視聴できるようにID、パスワード等により視聴者範囲を限定することで許諾を得ないでもできます。
 ただし、授業の過程であっても著作権者の利益を不当に害さない範囲内の利用であり、その範囲は個々のケースによって異なります。より安心して読み聞かせを行うためには、出版社等に相談するとよいでしょう。
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Q.gif 督促のタイミングは?
未返却本の督促のタイミングと方法がわかりません

⇒ANSWER⇒⇒⇒
 期限を守って資料を返却する習慣は、学校の内外を問わず、大切なマナーです。オリエンテーションでもしっかりと伝えたいものです。督促をするタイミングとしては蔵書点検の前や、学期ごと。管理システムが導入されていれば、返却日を何日越えているかなどでも可能です。督促状という名称で手渡されるのは、きつい印象があるかもしれませんので、「図書館からのお知らせ」など、名称の工夫をしてもよいと思います。
 記載内容は、書名のほか、該当する本の貸出し日、返却期限、督促回数などを記し、明日中に返却など期日を示すと効果的ですが、その時の学校の状況を踏まえて、内容や伝え方を考える配慮も必要です。重要なのは、日頃からの信頼しあえる環境づくりです。

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