「学校読書調査」の中止と「学校図書館調査」の掲載時期変更について


公益社団法人全国学校図書館協議会

 例年6月に実施している「学校読書調査」(主催:毎日新聞社、全国学校図書館協議会)につきましては、今年度は調査を中止いたしました。
 これは、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う臨時休業、及び学校再開後の分散登校等の状況に鑑み、授業時間を利用して児童生徒が回答する本調査を実施することは、学校に過度の負担をかけることになると判断したためです。児童生徒の読書実態を示す基礎データとして長年継続してきた本調査を中止することは主催者として大変残念であり、時期や調査方法の変更なども検討いたしましたが、学校への過度の負担を回避することが困難だと判断し、中止の決定に至りました。本調査結果をご利用いただいている方には大変申し訳なく存じますが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

 併せて例年行っている、学校図書館の蔵書冊数、職員、経費等を尋ねる「学校図書館調査」(主催:全国学校図書館協議会)につきましては、調査時期を変更して実施いたしました。また、「学校読書調査」に代わり、先生方に今年度の学校図書館の状況や児童生徒の読書状況を尋ねる「学校図書館及び児童生徒の読書実態アンケート」を実施いたしました。
 調査・アンケートにご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。両調査の結果は、機関誌『学校図書館』2021年3月号に掲載予定です。

 臨時休業や分散登校、感染症対策を行いながらの学校生活という、過去に例のない事態のなかでも、児童生徒は読書を楽しみ、学びを進めています。学校図書館が児童生徒の読書や主体的な学びを支えるものとして機能するべく、当会は調査・アンケートの結果を詳細に分析し、より一層の研究をすすめます。

このページのトップへ